「人にやさしい21世紀の統合医療をもとめて」
(鬼木豊理事長にスガコがインタビュー)

安保 徹 先生

*この対談記録は,安保徹先生(新潟大學大学院,免疫学教授)に平成15年1月5日、ご検閲いただいて「対談,すばらしい内容でした・・・」というコメントをいただきました。

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1. 病の正体を解明した「福田―安保理論」に感動!
2.「新しいガン治療」の驚くべき効果!
3.みずみずしい感性を回復して治癒する「感性医道療法」
4.自律的な「感性の生き方」が免疫力を強くする
5.健全な「感性」は健全な「身体」に宿る
6.心身ともに養生して健康に生きる「自由律の生き方」
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1.病の正体を解明した「福田―安保理論」に感動!

スガコ:私自身これまで万田酵素や烏骨鶏・卵油の勉強をし、執筆してきた中で、これからの医療のあり方が、ずい分見えてきたように思いますが、いま現在、鬼木先生としては、何を感じておられますか?

鬼木:私は20代前半の精神的苦悩の体験を機に、人間について探求し、人々の心身の健康を求めて、50年近く研究実践してきました。同時にそれは、私の提唱している感性の生き方を示す、身心の感性健康法「感性医道」の道のりでもあったわけです。それが今、まさに、医学的にも裏づけられようとし、万人が必要とする時代を迎えたと感じています。

安保教授と角谷院長


スガコ:もう少し、詳しくお話していただけますか?

鬼木:最近、画期的でシンプルな理論と治療に出会い、大変感動しました。これまで自分のやってきたことが、この理論によってト−タルとして未病治・代替医療・統合医療の潮流とマッチしているという実感を得て、胸の高鳴りを覚えました。

それは東京での「日本自律神経免疫治療研究会」(去る14年10月20日開催)に参加して、安保徹先生(新潟大學・免疫学教授)の話を拝聴し、自分がやって来たことを再確認し鳥肌が立つ思いでした。

スガコ:それは興味深いですね。先生が感動されたその理論と治療について、わかりやすく教えていただけますか?

鬼木:まず理論ですが、ごく簡単に言うと人間の免疫力がアップしたかどうかは、血液検査で白血球の顆粒球とリンパ球の数値と比率を知ることでわかる、ということですね。

スガコ:顆粒球とリンパ球の数値と比率ですか?なんだかシンプルですね。

鬼木:そうなんです。現在の免疫学では、解明されていない新しい分野が発見されたということです。顆粒球とリンパ球の数値が、実は気圧の変化、日内・年内のリズム、季節によって変化している・・・。

さらに肉体的・精神的なさまざまなストレスが、交感神経の緊張を生み、血液内の顆粒球を増やしている、ということをつきとめたのです。そして、ガンなど難病の正体というか病気の根本原因を解明したのが、「福田―安保理論」というわけですね



2.「新しいガン治療」の驚くべき効果!

安保教授と鬼木氏

スガコ:は〜何だか、すごい発見ですね。
具体的には、リンパ球が多いほど、免疫力が高いということですか?

鬼木:比率、あくまでもバランスですね。
白血球の95%を顆粒球とリンパ球が占めているのですが、その比率は、
          顆粒球が  54〜60%
          リンパ球が 35〜41%      
の範囲であれば、免疫力が保たれ、健康状態である、ということが、「福田―安保理論」によって医科学的に証明されたんですね。

スガコ:なるほど。血液検査で、自分の顆粒球とリンパ球の数値と比率の変化を追っていけば、治療や健康食品などによって、免疫力がアップしているかどうか自分でもはっきりわかりますね。いま飲んでいる健康食品が,健康のために効いているかどうか、リンパ球の数を調べれば一目瞭然だということですか。


鬼木:そのとおりです。
東洋医学であれ、西洋医学であれ、指圧・鍼灸や健康食品などの代替医療であれ、医療の原点は、免疫力を高めて自然治癒力を強くすることですからね。
免疫力がアップしていることは、症状が快方に向かっている何よりのバロメ−タ−になるということですね。

スガコ:顆粒球が増えると、私たちの体には、どんな影響があるのですか?

鬼木:顆粒球が増えると、活性酸素をまき散らし、血圧が高くなって血流障害をおこすことになるそうです。それをほおっておいて長引くと、酸素と栄養が届かなくなったり、老廃物も排泄できなくなって、細胞を破壊してしまう。リンパ球が弱く衰えて、ガン細胞を撃ち殺すNK細胞などが弱くなって、ガン症状になってしまうということですね。

スガコ:こわいですね。「福田−安保理論」は、実際いまどのように治療に応用されているのでしょうか?

鬼木:ストレ−トに話しますと、副交感神経を上手に刺激しリンパ球を増やして免疫力を強くすれば、自然治癒力がはたらいて、病気を治す、ということが実際、福田医師のもとで行われています。

たとえば、ガン治療においても、抗がん剤や放射線治療は、人間が持っている免疫力を極度に弱めるとして、一切行っていません。それは手術も放射線治療、抗がん剤の投与も身体に負担が大きく、激しい交感神経の緊張状態が起きて,これが免疫力の働きを抑制してしまうからです。

そして、副交感神経を刺激する「自律神経免疫治療」によって、手術をしないでもこれまで以上の多くのガン患者たちが助かっているということです。

スガコ:へ〜、すごいですね。
人間の生まれながらに与えられている自然治癒力が、いかに偉大な力か、ということですね。まさに、大発見というか、21世紀の医療革命に通じる話ですね。

鬼木:そうですね。
これは人間が本来、持っている自然治癒力をベースにした、ノーベル賞に値する治療法の大発見だといえます。ガンなどの難病の原因が、ストレスによる顆粒球の増加、リンパ球の減少にある、ということが医学的に実証されたということは、画期的で大変な進歩ですね。しかし、ここで重要なのは、病の大元であるストレスをどうとらえ、どんな生活をしていくか、という“心のあり方”ですね。

結局は、ストレスとどのようにかかわっていくか、これは個々人の生き方の問題が大切になってくるんです。ストレスの連続がすべての病気の元凶ということですね。このストレスというものは、ものの考え方,受け取り方,心的態度、感じ方から発するんです。つまりストレスによる感性の歪みが、身体の歪みと心の歪みとなって現われる。

感性の感じ方が,「心とからだの健康をコントロールしている」ということです。その感じ方が「今日一日の自由不自由、感動無感動、幸不幸,成功失敗、生死さえも決定する」と言えます。つまり感性の実感が苦痛を感じればストレスになり。反対に喜びや感動を感じれば、ストレスになるどころか新たな感性エネルギーを湧発しつづけることになります。


3.みずみずしい感性を回復して治癒する「感性医道療法」

平成元年当時の芳村先生と鬼木氏

スガコ
:まさにそうですね。
それこそ先生が実践研究してこられた「感性医道」の分野ではないでしょうか。これまで先生は、ガンなどの難病患者や、うつ病、分裂病、不登校児などの精神的な病気の人たち、中には、病院から見放された人たちもいたわですが、多くの人々と接し、大きな成果を上げてこられました。

その「感性医道」と「免疫力」との関係を、教えていただけますか?

鬼木:私たちが申し上げている「感性」とは、一般的に言われているセンス、感覚、フィ−リングといったものではなく、「命の本質は感性である」という“人間の命”そのものなのですね。気や魂、霊性なども感性の中に含まれることになります。

それに自然治癒力、病気に対する抵抗力といった免疫力とは、実は、「感性」がもっている生命力“生きる力”ということです。

スガコ:でも免疫力って、普通は、体や心に関係あると思われていますよネ

鬼木:もちろん、体や心に関係があるのですが、実は、その体(肉体)と心(精神)を根元的に支え統一し、コントロ−ルしているのが、「感性の力」なのです。
これは“人間は肉体と精神からなる”という、この二元論の常識に疑問を抱いた感性論哲学者・芳村思風氏が、感性の一元論を発見した新しい人間観「人間性の体系」というものなんです。

スガコ:普通に言われている「感性」とはずい分、意味合いが違いますね。「感性」について、もう少しお話してくださいますか?

鬼木:感性には、「統一・平衡・合理(作用)」という3つの働きがあります。まさに人間の体も心も、この働きによって健康が保たれ、生きていることができるんですね。
心身ともに健康ということは,60兆の細胞が一糸乱れず、統一されて運行されている。体の各機能が偏ることなく、平衡(バランス)を保ちながら働いている。

しかも秩序正しく合理的に天体が調和して運行されているように、人間も小宇宙としてバランスを保ちながら、ムダなく合理的に働いているということです。

スガコ:なるほど。ということは、感性が肉体と精神をコントロ−ルしているわけだから、感性がひずみ、ゆがんだりすると、肉体や精神にも悪い影響を与えてしまう。つまり、病気にもなりやすい、ってことですね。

鬼木:そういうことですね。
現代は、理性を原理とした西欧の文明・科学・文化・哲学・教育によって確かに豊かな便利な世の中になりました。しかし、感性そのものが、考えすぎるという理性の抑圧によって感性が衰退し悲鳴を上げている、というのが今の現代人といえましょう。

わかりやすく言うと、感性が喜べないような生き方、感動しないような生き方になっている。仮面をかぶって自分をいつわり偽者の生き方になっている。本音の自分を生きていないということです。

「感性医道療法」の目的は、その抑圧された感性を解放し、みずみずしい感性を回復することにあります。そして本音で生きる生き方、感動や自由を実感できる生き方に、生き方を転換してこそ、永続的な身心の健康が得られるものと考えています。


4.自律的な「感性の生き方」が免疫力を強くする

村上和雄先生と鬼木氏

スガコ
:確かに日本は、物は豊かだし、すごく便利な国だけど、心も豊かとは言えないですよね。それだけ人々の感性が生き生きと躍動してないってことですね。

鬼木:そういうことですね。そして、先の「福田−安保理論」の顆粒球とリンパ球の数値と比率は、感性と密接な関係があると思っています。

感性が生き生きと活性化して、スイッチがONになれば感性の三作用が正常に働き,気力が充実して免疫力を理想的な数値と比率に保てるはずですね。

このことは遺伝子学でも、感性が躍動して遺伝子がスイッチONになれば、快活に健康になって創造的な働きを展開するようになる、と遺伝子を解明した村上和雄先生(筑波大学名誉教授)から直接、聞いたことがあります。感性のスイッチONと遺伝子のスイッチONとは、一連のものとして連動していることを知って驚いてしまいました。

スガコ:なるほど。そこは大事なところですね。では、ストレスを貯めないっていうか、積極的で明るく、感性豊かな生活をおくりたいとだれしも願っていると思うんですが、どうすればいいんでしょうか?

鬼木:それは自律(自立)的な生活を生きることですね。そして力の限界に挑戦して感性を磨き鍛え感動する生き方をすることです。自律しなければ、感性は病んでしまいます。自律し感性が喜び感動していれば、少々のストレスに左右されることはありません。自律せず感動がないと、人や物、お金、時間、仕事、組織などに依存する。その結果、人間は依存したものにふり回され、しばられて緊張状態が続きストレスとなってしまうんですね。

感動は自律した生活の中からしか、味わい感じることのできない感性の正直な実感なんです。人は感動し喜び明朗快活な日々を送っていれば,ベータ―エンドルフィンやドーパミンなど十数種類の脳内神経ホルモンが全身を駆け巡り、ストレスにとりつかれて疲労したりすることはない、と脳性理学でも明言しています。

社会は常に複雑に変わって変遷していきます。ストレスから、逃れることはできません。自律した人間でないと、ストレスから解放されて自由になることはできませんね。 

スガコ:そのあたりは、先生が日ごろから言われている本音で生きる「自由律の生き方」ですね。本当に自律していなければ、真の自由は得られないということですね。

鬼木:感性医道、言葉を変えれば“感性的な生き方”をしているか、してないかが、感動して生きているか,いないかとなって、その人の身心が健康であるかどうかの証となります。
心身ともに健康であるには、感性がひずまない生き方、つまり、感性的な生き方をすることですね。感性的な生き方こそが免疫力を高め、自然治癒力を強くする、といっても過言ではありません。
そういう感性の生き方の間違いを改善し感性を回復させるのが、「感性医道療法」ということです。


5.健全な「感性」は健全な「身体」に宿る

万田酵素開発者・松浦新吾郎と鬼木氏

スガコ:その「感性医道療法」の手法として、身心養生苑ではこれまでに多くの人たちの病気や悩みを治癒してこられましたが、そこのところをふれてください。

鬼木:「感性内観療法」を主軸とし、自然に即した「早寝早起き、気がついたらすぐする即行の実践」、「農的生活療法」、「食事療法」、「万田酵素健康法」、「烏骨鶏養生療法」、「半断食・断食療法」、「温泉療法」、「感性長息法」などですね。

これはただ単にさまざまな療法を寄せ集めたものでなく、その人の症状に適した療法にて、感性のひずみやゆがみを改善し,「人間丸ごと慮法」として症状を治癒することになります。それは免疫力を高めた結果,症状が癒されることになります。

「万田酵素」と「烏骨鶏卵油」も、感性の入れ物である肉体を整えるという意味で、非常に大切だと思っています。肉体が疲労しては、体力も気力も衰え免疫力も減退してダメです。“健全な感性は、健全な身体に宿る”ともいえますからね。万田酵素は、植物発酵食品として、腸内酵素の働きを活発にし細胞を活性化します。また烏骨鶏卵油は、血液を浄化し血流を改善し、免疫力を高めます。両方をあわせて飲むと、植物性のエキス「万田酵素」と動物性のエキス「烏骨鶏・卵油」との相乗効果によって,抜群の効果があることはいうまでもありません。
このことは身心健康堂そして身心養生苑にて、治癒した多くの患者さんたちが、そのことを実証していただいています。治療補完食品としても両食品とも勝るとも劣らぬ、欠かすことのできない最良の健康補助食品だと感じています。



6.心身ともに養生して健康に生きる「自由律の生き方」

渥美先生と鬼木氏

スガコ
:どれひとつをとっても、非常に奥の深い世界であり、実践だと思います。最後に、先生のこれからの展望を聞かせていただけますか?

鬼木:私が昭和58年、伊豆で研修を始めたのは、伊豆半島こそ自然環境に恵まれ、教育と治療の場として最適である、と思ったからです。
これからの21世紀の医療は大きく変わることは、まちがいありません。
薬や手術や病院だけに頼る時代から、未病治、代替医療、統合医療への転換の時代を迎えたといえるでしょう。

このことが「第6回JACT学会2002」(日本代替・相補・伝統医療連合会議・渥美和彦議長・2002年12月21,22日開催)に参加し、個人的に渥美和彦先生とも対話して、いっそうの確信を得て力強く思いました。
この学会でも安保徹先生か講演されたように、自分の体がつくった病気は、自分の体に備わった免疫力をアップし、自然治癒力で治すことができるということです。

ですからまず「身心ともに養生して健康に生きる「自由律の生き方」」こそが大切なのです。そして免疫力を高め治癒力を強くするためには「感動的な感性の生き方」がどうしても必要となってくるわけです。
伊豆高原にある身心養生苑は、まさに21世紀の養生医療のモデルとして、統合医療を実現しようとする磁場、「伊豆高原いやしの郷」というわけです。

スガコ:本当にそうですね。

鬼木:治療としては、すでにこれまでの感性医道療法、東洋的の治療(鍼・指圧など)に加え、「自律神経免疫治療」を導入し,安保徹先生にもっと深く学び研究実践していくつもりです。それら総合的な医療には、本物の医者が必要です。
角谷敏宜院長に続く若い有能な医者を育て採用し、21世紀の医療ができる体制を作っていこうと考え、今、新たな一歩を歩き出したところです。

スガコ:なんだか、ワクワクしてきますね。その実現を、私も大いに期待しています。今日は、どうもありがとうございました。

伊豆高原いやしの郷「身心養生苑」にて対談

* 自由律の生き方のキーワード
(1) 自分の意志と決断によって、自分を動かし行動する。
(2) 他に責任を転嫁せず、すべての責任を引き受けて立つ。
(3) 報いや賞賛を求めない。

*詳しくは、感性の生き方へ導く「人格は創り変えられる」(産能大学出版部・鬼木豊著)をお読みください。感性の生き方が実践的に提示されています。



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